第11回表面技術会議

日程 2016年1月28日(木) 10:40~13:00/14:00~16:20
会場 東京ビッグサイト 東4ホール会場内ASTEC/SURTECHセミナー会場(定員100名)
参加費 3,000円(税込)/ 1テーマ

テーマ1:医療等様々な分野に応用される表面・界面技術

10:40-11:15 招待講演1 「材料表面処理・加工技術から見た再生医療」 京都大学再生医科学研究所 生体材料学分野 教授 田畑 泰彦氏
講演内容

再生医療とは、体本来のもつ自然治癒力を介した医療である。この自然治癒力のもとは細胞の増殖、分化能力であり、これを高めることがKEYとなる。生体組織は細胞とその周辺環境からなっている。いかに丈夫なからだをもっていても、家や食べ物がなければ弱ってしまう。これと同じことが細胞にもいえる。つまり家や食べ物にあたる周辺環境を細胞に与え、細胞の能力を高めることが重要となる。細胞の家である培養基材や足場、細胞の食べ物であるタンパク質や糖を細胞に運ぶためのドラッグデリバリーシステム(DDS)、細胞培養、細胞移植支援などの材料表面処理・加工技術が、再生医療の実現には必要不可欠である。

略歴 京都大学工学博士、医学博士、薬学博士。
1981年京都大学助手。
1991-1992年米国MIT、ハーバード大学医学部。
1996年助教授。
2000年教授。
日本バイオマテリアル学会、日本DDS学会、日本再生医療学会の学会賞受賞。5つの学会理事、日本学術会議連携委員。
11:15-11:50招待講演2 「人工関節に応用される骨結合表面処理技術」 帝人ナカシマメディカル株式会社 
研究部 研究グループ グループリーダー・主任研究員 植月 啓太氏
講演内容

健康寿命の延伸が求められる現代社会において、運動器疾患を治療する有効な手法として人工関節の需要が高まっており、日本国内においては1,000億円を超える市場となっている。人工関節に求められる特性は様々あるが、術後早期に骨と結合し、それが強固に長期間にわたって維持されることは、患者の満足度を向上させ、術後のQOLを満たすために非常に重要である。本発表では金属系生体材料における、骨結合性を向上させる技術について概説する。

略歴 2005年ナカシマプロペラ株式会社メディカル事業部(現、帝人ナカシマメディカル株式会社)入社。
薬事、臨床開発、バイオマテリアルに関する研究開発に従事。
2011年博士(工学)取得。
2012年より千葉大学フロンティア医工学センター 特別研究員を兼任。
11:50-12:25 招待講演3 「柔らかい表面のナノ機械物性測定」 東京理科大学 工学部第一部 機械工学科 教授 佐々木 信也氏
講演内容

表面の摩擦や摩耗損傷、そして密着性や感触などのマクロな性質は、表面極近傍の硬さやヤング率、あるいは粘弾性などの機械的性質によって大きな影響を受ける。そこで、表面のマクロな現象を理解しこれを制御するためには、表面極近傍の物性を正確に把握する必要がある。表面のナノ機械物性の測定に当たっては、ナノインデンテーション装置や原子間力顕微鏡(AFM)を用いた超精密かつ高精度な測定が必要となる。特に柔らかい表面の場合には、固体表面の周囲環境や測定条件によって、その測定値が大きく変化することに注意しなければならない。ナノインデンテーションならびにAFMを用いた測定例をもとに、今後の課題とその展開を展望する。

略歴 1986年東京工業大学大学院修士課程終了後、工業技術院機械技術研究所(現在、産業技術総合研究所)入所。2007年4月より東京理科大学教授。専門はトライボロジー。
12:25-13:00招待講演4 「PMS処理によるポジティブアンカーを利用した異種材料接合技術」 輝創株式会社 代表取締役 前田 知宏氏
講演内容

金属とプラスチックの成形品同士をレーザとプラズマを利用したドライプロセスで直接接合する技術開発を行っていく中で、ドライプロセスで強力な金属-プラスチックの接合を可能にする、金属表面への隆起性微細構造形成技術(PMS処理)を開発した。PMS処理はドライプロセスで実現できることはもちろん、高速処理、高いロバスト性、汎用設備の利用が可能等の特徴を有しており、接合工法についてもレーザ接合、超音波接合、ホットプレス接合、インサート成形等、用途に合わせた接合技術を用いることができる画期的な金属表面処理技術である。講演では異種材料接合におけるレーザとプラズマの利用方法も含めて最新の接合技術を紹介する。

略歴 1985年近畿大学理工学部卒業。丸文株式会社にてレーザ機器を中心とした営業・企画等や産学連携プロジェクトに従事。2000年名古屋工業大学大学院 博士前期課程修了。2012年3月 輝創株式会社を設立。

テーマ2:表面技術により飛躍するプリンテッドエレクトロニクス

14:00-14:35招待講演1 「紙にシリコンを印刷」 デルフト工科大学 電子数理情報工学部
准教授 石原 良一氏
講演内容

液体シリコンインクは光開環重合されたシクロペンタシランの溶液でありSiの印刷を可能にした画期的材料である。しかし固体Si膜を形成するためには350oC以上の焼成が必要であり安価な基板材料上にSiを印刷することは困難であった。今回我々は、液体シリコンを塗布、エキシマレーザ照射処理することにより、紙基板上に最高温度80oCでポリシリコン膜を形成することに成功した。同じプロセスで得られたポリシリコン膜を用いてTFTを最高プロセス温度150oCにて作製した。電子および正孔移動度はそれぞれ21.0cm2/Vs、23.5cm2/Vsであり、溶液プロセスにて作製された有機および酸化物半導体より高い値であった。この低温溶液プロセスポリシリコンは、印刷エレクトロニクスの半導体として極めて有望であり、低コスト、リサイクル、生分解性および食用が可能な、紙の上の印刷エレクトロニクスへと応用発展できる。

略歴 1996年東京工業大学 電子物理工学専攻 博士課程修了。1996年よりオランダ・デルフト工科大学にて高移動度薄膜トランジスタおよび量子コンピュータ集積技術の研究に従事。現在デルフト工科大学電子数理情報工学部准教授、および北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科客員教授。
14:35-15:10招待講演2 「フォトリソに迫るプリンテッド・エレクトロニクスの実現・マイクロコンタクトプリンティング技術開発」 日本電子精機株式会社 代表取締役社長 丸野 正徳氏
講演内容

プリンテッドエレクトロニクスを実現するためには、高精細かつ高効率な印刷技術による微細な電極や配線の形成技術を確立することが必須である。グラフィック印刷で用いられる印刷法では線幅にして20μm程度までの精細度しか実現しておらず、高集積なエレクトロニクスデバイスを作製するには不十分である。近年、プリンテッドエレクトロニクスのための印刷技術としてグラビア・オフセット印刷法やインクジェット法、スクリーン印刷法などについて開発が進んでいる。そこで、従来の印刷法ではなく、新しい印刷技術の開発・確立が急務となっている。今回は高精細な再現が実現可能なマイクロコンタクトプリント法を紹介する。

略歴 関西学院大学 修士課程修了。1989年日本電子精機株式会社入社。感光性樹脂事業部 開発部所属。2002年感光性樹脂事業部長に就任。2006年常務取締役。2011年 現職に至る。
15:10-15:45招待講演3 「インクジェットによる導光板製造」 株式会社ミヤカワ 代表取締役社長 早川 孝氏
講演内容

液晶バックライトに使用される導光板は、導光板端部から入光したLED光を目的の光出力分布で面発光させる必要がある。従来はシルク印刷などによる光拡散方式が一般的であったが、インクジェットにより多数のマイクロレンズを導光板面に配置し、臨界反射により光を導光板より取り出すことにより、高効率のバックライトを製造する方式を確立した。開発した装置は毎秒4600万レンズを導光板面に生成することが可能であり、またレンズの配置もプログラミングにより瞬時に変更できるという利点がある。一定の接触角をもったレンズを安定的に製造する為には、インクジェットにより吐出する樹脂材料及び吐出する導光板面の表面エネルギーの制御が重要な技術である。

略歴 1980年明治大学工学部卒業。
1982年ミシガン大学航空宇宙工学科 修士課程修了。
1982年三菱電機株式会社。
1993年より同職。
15:45-16:20招待講演4 「微小液滴の「ぬれ性」評価技術」 協和界面科学株式会社 代表取締役 亀井 信一氏
講演内容

当社は、表面・界面現象や物性を評価する装置メーカーであり、「ぬれ性」評価装置である接触角計は60年の歴史を有します。
今日まで、プリンテッドエレクトロニクスを含め各分野で、アプリケーションの問題解決のための挑戦を繰返してきました。
15年ほど前、当時まだ微小液滴の「ぬれ性」測定が実現できなかった頃、顧客の強い要望で「自動極小接触角計」を開発しました。
今では、微小液滴「ぬれ性」評価装置のメーカーは何社も存在しますが、実際にインクを吐出させての測定はハードルが高く、何社も実現できていないのが現状です。
今回、現行機種の「MCA-3」を例に、微小インク滴のぬれ性評価の実際について紹介いたします。

略歴 1950年1月東京に生まれる。
1970年11月当時の協和科学株式会社に入社。
1997年代表取締役就任。
2013年には、埼玉産業人クラブより「埼玉ちゃれんじ企業経営者表彰」にて埼玉県知事賞を受賞。
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